これまで契約してきたキャリアから移ることなく、SIMフリーのiPhoneを使いたいという人もいるだろう。
SIMフリー端末が一般的な海外では家電量販店やオンラインストアーから携帯電話やスマートフォンを購入して、自分でキャリアのSIMカードを入れ替えて使うことも珍しくない。日本でも電波行政を司る総務省が携帯電話のSIMフリー化推進を打ち出しているので、近い将来こうした光景が当たり前になるかもしれない。
日本国内で販売されているSIMフリーのiPhone6はdocomo/au/ソフトバンク全てに対応しているので、各キャリアのiPhoneに対応するSIMカードを挿入すればそれだけで使えるようになる。
ここで注意しておきたいのは、「iPhoneに対応するSIMカード」が必要だという点だ。コチラでも紹介したが、SIMカードにはサイズの違いがある。iPhone6はNano SIM カードを使うので、Androidスマートフォンで一般的なMicro SIMカードやフィーチャーフォンで使われている標準SIMカードは大きすぎるので挿入できない。
そのためiPhone6を使用するにはSIMカードのサイズを変更する必要があるのだ。またiPhone6の通信方式はLTEなのでdocomoの「FOMA」やauの「EZWIN」といった通信方式で契約している回線では、通信方針を変更する手続きも併せて必要となる。
SIMカードのサイズは各キャリアのショップにて変更してもらうことが出来る。SIMカードのサイズ変更は有料で、docomoとauは2000円、ソフトバンクは1900円(現在ソフトバンクは3000円に値上がり)。通信方式の変更を伴う場合はさらに3000円が必要だ。
ショップへ行くときに忘れてはいけないのが、SIMフリーのiPhone6本体だ。日本国内で電波を発する機器は総務省の許可を得ていなければならない。ショップの店頭では、契約者が使おうとしている端末に「技適マーク」(総務省から電波の発信を許可された機器であることを証明するもの)があるかどうかを確認する手順が必要なので、SIMカードだけを持ち込んで「Nano SImサイズに交換したい」と言っても、受け付けてもらえない可能性が高い。これはiPhoneに限らずSIMフリーのAndroidスマートフォンなどでも同様なので覚えておこう。
<SIMカードのサイズを変更するときに必要な物>
■SIMカード
■iPhone6本体
■SIMカードのサイズ変更手数料
※手数料を現金で支払う場合
過去に発売されたiPhone5/iPhone5s/iPhone5cからSIMフリーのiPhone6に切り替える場合は、SIMカードをiPhone6に挿し替えるだけでいい。
iPhone5からはSIMカードのサイズがNano SIMになり、通信方式もLTEに対応している。サイズと方式が揃っているので、そのまま利用できる。
ただし、ソフトバンクがiPhone6のユーザ―向けに提供している「アメリカ放題」(アメリカ合衆国における通話料・通信料が日本国内と同様に条件になるオプションサービス)を利用するには、現地のネットワークに対応したSIMカードに切り替える必要がある。アメリカ放題の利用を考えている場合は、ソフトバンクショップでの手続きが必要となるので覚えておこう。
※iPhone6&iPhone5シリーズ以外のiPhoneのSIMカードのサイズはコチランを参考にして欲しい。
┗ 【手順4】SIMフリーiPhone 6/6 Plusの初期セットアップ
SIMフリーのiPhoneに限らず、ドコモショップなどでiPhoneを購入せず、自分でネットや中古店などでiPhoneを購入したユーザーがiPhoneを使う前に避けて通れないのが、