ドコモは家族が3人以上ならデータシェアパック(1子回線につき月500円かかる)を利用することでお得になる。
たとえば、家族が3人以上なら個別に2GBを契約するよりは10GBを家族でシェア(分け合う)した方がお得になる。
ただしシェアできるのは10GB以上のプランを契約した場合なので、家族2人の場合はひと月にデータ通信量をあまり使用しないなら個別契約の方がお得になる場合もある。
なお、ドコモは長期契約者のデータパック割引があるのが特徴で、最大で毎月2000円割引される。また25歳以下は毎月500円割引されるほか1GBが増量される。
家族 |
家族2人 (子供なし) |
家族3人 (子供1人) |
家族4人 (子供2人) |
基本料 |
5400円 (2700円×2人) |
8100円 (2700円×3人) |
1万800円 (2700円×4人) |
プロバイダ料 |
600円 (300円×2人) |
900円 (300円×3人) |
1200円 (300円×4人) |
シェアオプション料 (1子回線500円) |
500円 (500円×1子回線) |
1000円 (500円×2子回線) |
1500円 (500円×3子回線) |
データ通信料 |
9500円 (シェアパック10) |
9500円 (シェアパック10) |
9500円 (シェアパック10) |
データ量 | 10GB | 10GB+1GB | 10GB+1GB+1GB |
長期契約者割引 (ずっとドコモ割) |
1000円割引 (15年以上) |
1000円割引 (15年以上) |
1000円割引 (15年以上) |
学割 (U25応援割) |
なし |
500円割引 (500円×1人) |
1000円割引 (500円×2人) |
合計 |
1万5000円 (1人7500円) |
1万8000円 (1人6000円) |
2万1000円 (1人5250円) |
上記の比較表は、家族にドコモとの契約を15年間続けている家族を持つ例をあげた(つまり長期契約者割引で1000円割引かれる)。
コチラでも詳しく紹介したように、本来新料金プラン(通話し放題)を個別で契約した場合、
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<個別契約の場合:新料金プラン>
▼基本料:2700円
▼プロバイダ料:300円
(spモードネット接続使用量)
▼データ容量:~円/月
月額料金:3000円/月 + ~円/月
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上記3000円/月に加え、契約したデータ容量に応じて月額の金額が決まります。
データ容量2GBなら3500円、データ容量5GBなら5000円・・・のように3000円/月に可算され、月額料金になります。
もし家族でデータ容量シェアを行う場合、シェアパック10GB(9500円)以上のプランから家族でシェアすることができます。しかしよく計算しないと、家族が2人の場合、損になることもあるので自分の状況を加味して試算しましょう。
まず損か得か、理解しにくい「家族が2人」の場合について説明する。
この場合、まず2人のこれまでのひと月のデータ量の使用履歴を調べてみよう。もしそのひと月のデータ通信量合算が10GB前後ならシェアプランがお得です。
たとえば、もし夫婦でデータ量5GBでそれぞれ個別契約していた場合、
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<個別契約の場合:新料金プラン>
夫:3000円/月 + データ量5GB 5000円/月
妻:3000円/月 + データ量5GB 5000円/月
合計:1万6000円(個別契約の合算)
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この場合、上記の表を見ると家族シェアの場合、合算は1万5000円のため個別の契約の合算1万6000円と比べ、1000円安いことになります。
しかし、上記の表の1万5000円で注意いただきたいのは、「家族で15年以上の契約者がいる」場合の1000円割引が加わって1万5000円になっているのです。そのためもし家族に長期契約者がいない場合、1000円の割引はないため、個別で契約しても、家族シェアしても価格は変わらないのです。
そうは言っても、月額料金が変わらないからといって、家族2人で月に10GB使用しているならシェアパックにしておいた方が無難でしょう。理由は、1GB単位で分け合えるためです。無駄なくデータ量を使用できるでしょう。
では次の例を見てみよう。
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<個別契約の場合>
夫:3000円/月 + データ量8GB 6700円/月
妻:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
合計:1万6200円(個別契約の合算)
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この場合も、夫婦で月に10GBのデータ量を使用しています。
しかし夫と妻で使用量はことなるため個別契約の場合、月額料金の合計は1万6200円となります。
この場合は、文句なしに家族でデータシェアをすればお得になるでしょう。たとえ長期契約者割引がない場合の家族シェアの月額料金(1万6000円)でも、個別の契約より200円の特になっています。
つまり家族2人で10GB使用しているなら、シェアパック10GBはどんな場合でも損にはなりません。
では次に家族2人でシェアパックが損になる場合です。
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<個別契約の場合:新料金プラン>
夫:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
妻:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
合計:1万3000円(個別契約の合算)
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この場合、シェアパックは損です。もともと10GBも使用しないのに家族だからといってシェアパックを契約すると明らかな損になるからです。もともと2GB以下の使用量で毎月これまで間に合ってきたなら個別での契約にしましょう。
このことから家族が2人の場合は、これまでのデータ使用量の履歴を確認してからシェアプランを契約するか決めましょう。
では次に家族が3人の場合で考えてみます。
以下に「個別契約」で各人「データ量2GB」のプランにした場合の月額料金の合算を計算した。ここで注目なのは、各人が「データ量が2GB」であるということです。
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<個別契約の場合>
夫:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
妻:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
子:3000円/月 + データ量2GB 3500円/月
(※もし子が25歳以下なら、500円割引で1GB増量)
合計:1万9500円(個別契約の合算)
(※子が25歳以下の場合の合計:1万9000円)
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ここで上記の表を見てほしい。
家族が3人の場合、シェアパックを利用した月額の3人の合計は、1万8000円である。(もし長期契約者割引がなく、25歳以下の子を持たない場合は1万9500円になり個別契約と同じ額になる。)
一見するとどちらも同額であるが、ここで考えてほしいのが、データ量です。
個別契約の合計1万9500円(もしくは1万9000円)は月のデータ量は各人2GBで家族全員で6GBである。
シェアパックの1万8000円(もしくは1万9500円)は月のデータ量は合計で10GBである。
よって、同じ月額1万9500円だったとしても、使えるデータ量は10GBのためシェアパックの方が特になるのだ。
つまり、家族が3人以上いる場合は、「絶対に」シェアパックがお得になることがお分かりいただけただろうか?家族4人の場合(うち子が2人)の場合はその差が顕著になる。
冒頭にも述べた通り、これらの計算は家族の状況で計算する額が変わってくる。基本的にシェアパック10/15/20/30、長期契約者がいるのか、学割があるのか、この3点を自分の状況に合わせて計算して、データシェアが得か損かを決めてほしい。
ただ確実に言えることは、学生がいてもいなくても、長期契約者がいてもいなくても、家族が3人以上ならシェアパックはお得になるということだ。
ドコモは長期契約者に対して「ずっとドコモ割」を用意している。パケットの容量と契約年数で割引額は変わるが、最大で毎月2000円も割引になる。
ただし、適用されるのは代表回線のみなのでお忘れなく。
加入年数 | 5年以上 | 8年以上 | 10年以上 | 15年以上 |
データSパック | ー | ー | ー | 600円 |
データMパック |
ー | ー | 600円 | 800円 |
データLパック | ー | ー | 600円 | 800円 |
シェアパック10 |
300円 | 600円 | 800円 | 1000円 |
シェアパック15 |
300円 | 600円 | 800円 | 1000円 |
シェアパック20 |
600円 | 800円 | 1000円 | 1500円 |
シェアパック30 | 800円 | 1000円 | 1500円 | 2000円 |
①シェアには1回線500円/月の費用がかかる
(シェアできるのは10GB以上のプランから)
②長期契約者はデータプランの割引がある
③余ったデータは翌月に1GB単位で繰り越せる
④25歳以下は「毎月500円割引+1GB増量」される
上記で示した比較は、「新プランを家族でそれぞれ個別契約した場合」と「新プランで家族データシェアした場合」を比較した。
それでは「旧プランを契約/継続した場合」と「新プランで家族データシェアした場合」を比較した場合ではどうなるのか気になることだと思う。その比較はコチラでしているので気になる人は確かめてほしい。