※2015年4月現在でも下記「月額料金の計算式」は最新です。
各キャリヤによって基本料金プランやキャンペン割引などの名称が違い、さらに基本料金に至っては新プランと従来の旧プランの二つを展開している所もあり、複雑に見える料金システム。
実は根本的な料金の仕組みは、各キャリアともほぼ同じで、下の計算式に従っている。
「料金プラン」と「iPhoneの端末代金」を足したものが本来、毎月払わなければいけない月額の料金だ。ここの料金に3大キャリアの違いはほぼない。
しかし、ここからキャンペーン割引を実際は差し引き、その差し引いた金額が実際に支払う「月額の料金」となる。
そのため、「キャンペーン割引」の違いをしっかり把握することが、月額料金を安くするうえで重要なのが分っていただけただろうか?
【月額料金の計算式】
①「キャリアの料金プラン」+②「端末代金」-③「キャンぺーン割引」
これの合計が実際の「月額料金」である。
【解説】
①「キャリアの料金プラン」
キャリアを利用するのにかかる合計額のこと。ここにキャリアの基本料や、電話の通話料、ネットの接続使用量、データの使用量、オプション料金が含まれる。各キャリアの料金プランの比較は下記の表を参考にしてほしい。ほぼ6500円前後で大差がないのがわかる。
②「端末代金」
iPhoneの本体代金のこと。端末のメモリー容量やキャリアによって違う。ここの実質額が月額料金としてかかってくる。
※各キャリアの端末価格と実質負担額はコチラに常に最新の情報を記載するので参考にして欲しい。
③「キャンペーン割引」
各キャリアが力を入れているのがこの割引。このキャンペーン割引の適用を受けると月額料金から値引きもされる。時期によってもキャンペーンの内容は変わってくる。現在行われている各キャンペーンはコチラの「3大キャリアのキャンペーン詳細」で確認してほしい。
ソフトバンク |
従来の プラン |
ホワイトプラン(i) 基本使用量 934円 |
+ |
通話料(20円/30秒) 0円~ |
+ |
S!ベーシックパックネット接続料 +300円 |
+ |
パケットし放題フラットfor 4G LTEデータ通信量(定額方式) 7GB:5200円 |
= | 6434円~ |
新料金の プラン |
通話し放題プラン 基本料(定額通話料)2700円 |
+ | + |
データ定額パックデータ通信量(容量選択式) 2GB:3500円~ |
= |
6500円~ |
||||
au |
従来の プラン |
LTEプラン基本使用料 934円 |
+ |
通話料(20円/30秒) 0円~ |
+ |
LTE NETネット接続料 +300円 |
+ |
LTEフラットデータ通信量(定額方式) 7GB:5200円 |
= |
6434円~ |
新料金の プラン |
電話かけ放題プラン基本使用量(定額通話料) 2700円 |
+ | + |
データ定額サービスデータ通信量(容量選択式) 2GB:3500円~ |
= | 6500円~ | ||||
ドコモ |
新料金のプラン |
かけ放題プラン基本料(定額通話料) 2700円 |
+ |
spモードネット接続使用量 +300円 |
+ |
パケットパックデータ通信量(容量選択式) 2GB:3500円~ |
= | 6500円~ |
上記の表に示したように、「通話かけ放題の基本料」に「ネット接続料」を足し、これに「データ通信量」を組み合わせたのが新プランの「月額料金」だ。実際にはこれに「新しく購入したiPhoneの値段」が加わり、さらに「キャンペーン割引」が引かれ、実際に支払う「月額料金」が決まる。
例えば、もしiPhoneを譲り受けたなどで、端末の代金がかからないなら、最低でも「6500円」の月額料金を払わないといけないということである。しかし反対に言えば、今6500円以上支払っているiPhoneユーザは何にお金を支払っているのか調べることで月額料金を大幅に下げることができる。
また上記の表は「データ通信量」を最低量の2GBに設定した。もし3GB、4GB・・・と「データ通信量」を変更すれば3500円も値段が上がってくる。詳しい各社の「データ通信量」の値段はコチラを参考にしてくれ。
ここの表で注目して欲しいのは、従来プラン(旧プラン)である。従来プランはデータ通信量が7GBであるのがわかるであろう(ただし通話料は定額でない)。
これは新プランの2GBに比べてはるかに大きい。新プランは2GBの分、通話料がいくらはなしても定額なのである。
つまり、
旧プランは「電話はあまりしない」が「データ量を沢山使用する」人にお得であり、
新プランは「電話を沢山する」が「データ量をあまり使用しない」人にお得なプランになっている。(※ちなみにここでの「電話」はLINEなどの無料通話アプリを使用しない通常の通話のことを指している。LINEなどを利用した通話はデータ通信を使用している)
もし現在あなたがまだ「旧プランで」、月額料金が「1万円前後」なら、それはLINEなどの無料アプリを使用しない通常の通話料が多い可能性が高い。つまりこういったユーザは「旧プラン」ではなく「新プラン」に移行したほうが賢明だ。理由は上記でも記載したが「新プラン」は月額6500円(通話はかけ放題でデータ通信量は2GB)で済むからだ。1万円前後の月額料金は通常の通話料金が占めている可能性が高いのだ。
この変化の背景にはLINEなどの無料通話アプリの登場がある。これらでコミュニケーションをとる際、すべてこれらは「データ通信量」に含まれるのである。
これまで各社は携帯電話の通話料で利益を出してきたが、今の若者はLINEの使用がほとんど。そうなると通話料による利益は減る一方なのである。
そのため「データ通信量」を低く設定し、通信量で利益を出そうとする各キャリアの思惑が見えてくるのだ。